掃除機ヘッド再び壊れる

2013/06/23

家電

壊れたという程ではないのだけれど、自走式ヘッドタイプの掃除機のヘッドがまたもや調子が悪い。
上を向けて回転ブラシのスイッチとなる部分を触るとブラシは勢いよく回るのだが、いざ使おうと床に下ろすと回らない。
普段からユーザーが分解して良い部分までは定期的に分解清掃しているし、回転軸や細かいホコリの詰まりやすい場所は掃除毎に指で引っ張ったりノズルで吸い取ったりして、動きが悪くならないように扱っている。
それでも壊れてしまうって、そんなに今時の掃除機って優しく扱わなくちゃいけないような繊細な機械なのか?
そんな私の嘆きを聞いて家人が思いきって、ユーザーが分解しない所まで分解した。
何か、パチンコ玉があるんですが、何ですかねコレ。

ブラシを回転させるモーターとスイッチ。これらの電源はコンセントから掃除機本体が取り込んで、ホースやノズル部分を通じて供給している。

右側の方の汚い指(私)が持っている基板に付いている水色のがブラシを動かすスイッチ部分で、金属の部分が押されてスイッチを押すと左のモーターが回って回転ブラシを動かす仕組みらしい。
何か、小学生の時の豆電球を点けたり消したりする実験の配線のようだ。
実にお粗末な作りだと、家人が呆れている。
ちなみに基板の裏はこんな感じ。見ても私にゃサッパリだが。

さて、謎のパチンコ玉の役割である。
ヘッドの裏側にはいくつかの転がりやすくするためのタイヤというか小さなキャスターみたいなものが付いている。その中の一つが押すと引っ込んだり、床から離すと出っ張ったりするようになっているのだが、それが回転ブラシを動かすスイッチと連動している。そのスイッチが先に載せた写真の金属部分であり、それを押すスイッチとなるタイヤが床から離れた時にスイッチを切る(タイヤを出っ張らせる)為の重しの役割として組み込まれているのが、パチンコ玉のようだ。

それにしても、機械オンチの私ですら酷いんじゃない?と思うのは、この中の配線を全く保護していないということだ。スイッチの部分は小さな薄手のプラ製シートみたいなので覆われていたが、スイッチとモーターを繋ぐ配線は剥き出しの状態でこのヘッドに入っている。
近頃の掃除機は“ヘッドが自由自在に動くので狭い所にもラクラク入る”とか言っていて、実際に我が家のヘッドもよく動く。
かなりの角度まで曲がり回転し、結構ハードに動かされる部分のすぐ側に、剥き出しの配線があるなんて思わないよなあ。
以前、分解したら配線が切れていたというブログも読んだのだけれど、こういう作りだとそりゃすぐ壊れるかもしれないなあと、しみじみ思ったのだった。

ちなみに我が家の掃除機は“東芝 VC-PG310X”。


※追記
検索で読みにおいで下さる方が多いようで、この程度の内容が多少なりとも御参考になるのでしたら大変嬉しく、また恐縮しております。
モーターが動作する箇所ですので、分解・組戻しをされる際にはくれぐれも御自身のケガや部品の破損などに気を付けて下さい。
またここまでの分解を、メーカーは推奨しておりませんので“自己責任”でお願い申し上げます。