修理

2013/04/09

裁縫

家人が“また”やらかした。
これは、先週クリーニング店から帰ってきた背広なのだが、店で出す時に気付いたのだった。持ち帰るのも面倒なので、
「傷口が拡がっても、私が責任を負います。」
と、宣言して“了解済み”みたいなタグを付けて貰って、そのままクリーニングの工場に回して貰った。

何をやらかしたかというと、
背広のサイドベンツの所を上に向かって破いてきたのだ(クリーニングで傷口は拡がらなかった)。
生地が破れた訳ではないので、破いてというよりは無理矢理引っ張ったからミシン糸が切れて“ほつれた”のだろう。職場のパソコンワークで、しかもどうやら怠惰な格好で操作したりしているようなので、体勢を変える時や立ち上がる時に椅子の背や何かに引っかけてしまったのかと。
同じ背広ではないが、サイドベンツの背広のこういうケガは3回目くらいか。

近頃は、総裏ではない秋冬物の背広が主流になりつつあると安いスーツ店の店員が言っていたが、これはそういう時期より前に買ったものなので、バッチリ内側全てに裏地が付いている。
本来なら裾側?の裏地の縫い目を解いて、ベンツの上の方から縫い止まりまでをミシンで縫って、また裏地を縫い戻す。という作業をしなければならないのだろう。多分、ちゃんと直しに出すとそういう作業なのではないかと思う。
だが、そんなことを自分でやるのはハッキリ言って面倒だ。かといって、前の合わせの所や袖口も大分生地が擦れてきたような年季の入った背広を、そこそこの価格を取られる修理に出すのも貧乏人には辛い。
「パッと見、解れてなければいいよね?」
細い糸で、あっち側とこっち側を少しずつすくって“繋げる”。くけ縫いの劣化版みたいな感じだろうか。
手縫いは苦手だ。そして、この生地をジッと見ていると眼がチカチカする(本来の色は最初の写真のような、黒地で織り柄の細いストライプ)。
ううむ、ツレた部分が出来てしまったが、着ちゃえば気にならないよね、ね?

ちょっと強めに引っ張っても無事なことを確認して、何とか一仕事を終わらせたのだった。


本当は先週の内にやっておきたかったんだけど、先週は“うつ”の精神的に低迷時期だったみたいで、どうしても気持ちが上がらないし肩や首は痛いしで放ったらかしにしていたのだが、いよいよ“やりたい事”が自分の中に詰まってきたので面倒な事から片付けた。
面倒な事を放ったり後回しにした状態で、好きな事を先にやれないんだよなぁ……