桜新町の神社

2014/01/28

寺社

東京都世田谷区に東急田園都市線桜新町という駅がある。東京で生まれ育ったけれど世田谷にはトンと縁がなく、東急東横線なら乗った事はあっても田園都市線なんて名前しか知らない。
“最寄り駅は東急田園都市線桜新町駅”と言われても茨城県最南部から何に乗ってどう乗り換えて、どれだけ時間が掛かるんだろうかということが一番不安だった。が、まさか北千住から一本で行けるとは思わなかった。
北千住では東武伊勢崎線(スカイツリーライン)に乗った筈なのに、いつの間にか東京メトロ半蔵門線に乗っていて、気付いたら東急田園都市線に乗っていたという事実が一番訳がわからなかったがw
そうやって思ったよりもアッサリ着いた、世田谷の桜新町という街。地下駅から上がると、そこは広い幹線道路沿い(旧国道246号)に銀行やら商店やらマンションやらの建ち並ぶ、賑やかな街並みだった。

本日はこの街にある神社をお詣りに来た。地下駅の出口から程近い道路沿いに大きな鳥居がそびえ立つ。
もう、本当に歩道から数段上がるだけの所にそれはあった。

“古式神道 桜神宮”
古式神道って何ぞ?と、こちらへお詣りにこようと思ってサイトを見た時にまず思った。ここで説明するとただでさえ毎度長いブログが益々長くなるので各自ググって戴くとして、どうやら寺院によって仏教の宗派などがあるように神社という名で一括りにされる神道でも実は幾つかの教派に分かれているようなのだ。
桜神宮の案内板の所に“(通称)”の文字があるのはその為のようで
こちらがこの神社の本来の名称らしい。伊勢神宮を本部とした“神社本庁”には属さない神社だということだ。
というようなことはWikipedia先生に記載されていることで知った)
歩道から眺めたり写真を撮ったりしている間に、鳥居の前を通った若い女性が立ち止まって鳥居の前で一礼したことを見ても、地元に根付いた神社であることは理解出来る。

きれいにされているな、というのが第一印象だ。
まずは、手水舎で浄める。
竹の先や龍の口から手水の流れるものなども多いが、シンプルな手水舎。
それから神殿でお詣り。
神社を囲う生け垣や石段、鳥居などは新しい印象があったが、神殿は渋い。

拝した後で、ふと眼を上げたら鮮やかなピンク色が飛び込んできて裏側へ回ってみた。
もう紅梅がこんなに咲いているのだろうか、世田谷って暖かいのか?それとも一般的な梅よりも早咲きのものなのかしら。いずれにしても日本の古い建物と梅の枝振りは似合う。(梅…ですよね?)

それから、社務所に寄って御朱印を戴いてきた。
綺麗な桜柄の御朱印帳もあったのだけれど、家でまだ出番を待つ御朱印帳もあるし今度是非授かりたいと思っている御朱印帳もあるので、グッと堪えた。


桜神宮を後にして、車と人の絶えない旧246の横断歩道を向かい側へ渡ってから少し東へ歩いた。
歩道から住宅の建ち並ぶ路地への境に、その参道入口と鳥居はあった。
“久富稲荷神社”
ここから250mの参道が続く。
ごく普通の一軒家や小振りなアパートが建ち並ぶ住宅街の細い道の真ん中に、朱色の鳥居が立ち並ぶ。
むしろ玄関先に鳥居が立っているという感じの家もあるくらいだ。しかも実に静かな住宅街で、他人の家の庭先を歩いているような気分になってしまう。
ようやく境内へ入る鳥居へ到着。
ここまでの朱色の鳥居は4本ほど。

三角コーンや立ち入り制限のバーがあるので、工事中かしらんと眺めつつ進んで行くと
そうか、節分祭の準備だ。今年は、3日に節分祭があったと思ったら翌4日が初午祭(節分後の最初の午の日)なので、忙しいだろうなあ。

龍の口から水の出る手水で手や口を浄め

ようやく拝殿をお詣り。
さて今日初めて、はるばる世田谷桜新町を訪れたのは、ここ“久富稲荷神社”が一番の目的だった。
この神社は昨年10月~12月に放映されたアニメ“ぎんぎつね”(原作漫画は現在も集英社ウルトラジャンプで連載中)の舞台となった神社のモデルだということだったからだ。
アニメや漫画の舞台となった場所の“聖地詣で”は、さほど趣味ではないのだけれど神社や寺院となれば話は別だ。まして“ぎんぎつね”は神社のことなども丁寧に描かれていてホッとする内容の、毎週楽しみにしていたアニメだ。
一際高くそびえる杉の木を眺めたりしながら、アニメで見た境内の様子を思い出したりしていた。

また、ここは“ふくろう”を奉る社もある。
ふくろうは、頭が良いので学問の神としたり、“不苦労”と書いて苦労に見舞われないとか、様々な縁起鳥として御守りや縁起物などを授与する神社が他にもあることは知っているが、お社があるのも珍しい。

入ってきた参道の向かいに裏参道と思われるもう一つの鳥居があって、そちらに居られる御稲荷様は大分長く奉られていたようだ。
長くこの土地を見守ってきたからこその怪我なのだろう。

社務所へ行くとガラス戸が閉まっていて、横の開いたままになっている玄関のインタホンで声を掛けるようになっていた。
押すと宮司さんの奥様らしい女性が応対してくれたのだが、その後元気がよくて行儀のいい少年が飛び出してきてくれた。アニメの主人公である神社の娘の“まこと”ちゃんが男の子だったらこんなかな。
作務衣姿の宮司さんに御朱印をお願いした。
アニメ化記念で集英社が“ぎんぎつね”の御朱印を作製し、こちらで戴けるという話を聞いていたが、実に可愛らしい。
朱印帳に押して戴いた他に、和紙に朱印だけを押したものもくださった。私みたいに普段から御朱印を戴いていると、この筆の一筆があってこその御朱印と思ってしまうのだけれど、記念グッズとしての特製ぎんぎつね朱印だけを目的にしたファンの方などは、文字の掛からない朱印も欲しいと思うのだろう。
勿論、私もこの心遣いは素直に喜んでいる。

「こちらはお持ちですか?」
と、これも話に聞いていた東京都神社庁のリーフレットを見せて下さったので、是非!と戴いた。

よかったら、こちらもどうぞと
世田谷の神社を網羅したリーフレットも戴いた。やるな、東京都神社庁世田谷区支部…
でも、こういうのを戴けると今後の寺社巡りの参考になってありがたい。

それから宮司さんにお願いして、社務所に飾ってあった“ぎんぎつね”原作者の落合さよりさんの色紙と絵馬も撮影させて戴いた。
「ガラスが入っているから、光とかが写り込んじゃうんですよ…」
と、撮影時の注意を促してくれたり、曲がっていた絵馬の向きを直して下さったりした。
ああ、私みたいなのが続々とお手数をお掛けしているのがよく解りました。ありがとうございました ○| ̄|_


陽も大分傾いたので、帰路に就くべく駅へ戻る。

行きには道路を渡った方側から出たので気付かなかったのだけれど、
歩道にサザエさんとタラちゃんがいた。
そういえば、桜新町は“サザエさん”の街だった。

今日ここへ来ることは前から予定していたことなのだが、昨晩になって“サザエさん”の“磯野波平”役の永井一郎さんの訃報を聞いたので、どうしようかと少し悩んだのだけれど予定通りに訪れたのだ。
永井さんというとサザエさんを見なくなって久しいせいか波平父さんよりも、ガンダムのナレーションや宇宙戦艦ヤマトの佐渡先生・徳川機関長のイメージが強い。あと“うる星やつら”の“錯乱坊”とかw 
我が家で今見ているアニメでは“名探偵コナン”の“鈴木次郎吉おじさま”の声が変わられてしまうのが少し残念かも。とにかく、このキャラの声も、あのキャラの声も…と見知ったキャラが沢山ある。

永井一郎さんの御冥福を心からお祈りします。