皆既月食

前回の皆既月食は2011年の12月10日の夜遅くだった。約3年ぶりの皆既月食と聞いて、それなりに楽しみにしていた。
前回は寒い時期の極寒の時間だったので外に出るのも大変だったが、今回は夕方の6時15分頃からなので見るのも楽そうだからだ。
ただ難点は、月の方向と高さだった。東の空の低い内に部分食が始まるので、周囲に邪魔な物の多い場所では見えない。マンションの建っている方向のせいで我が家のベランダからは全く見えない。
かといって、何処か見やすい場所までカメラを担いで出掛けるという程の勢いもなく、マンションで一番見やすい外階段の踊り場に陣取った。
18時15分頃からジワジワと欠けつつある明るい月を眺めていると、マンションのそこかしこから声が聞こえてくる。やはりマンションの玄関前や下の階の方では見えないようで“見えないよー”という子供の声が届く。

18時25分。このくらいになってくると肉眼でも判りやすい欠け具合。
「おおー、」
とか声が聞こえてくるのが楽しい。

薄手のカーディガンでは肌寒いなあと思いながらカメラを構えている。

月食の欠け方は、いわゆる月の満ち欠けとは微妙に欠けた形が違うものだなあと思いながら半分くらい欠けた月を眺める。
19時を回り、いよいよ寒くなってきたので上着を着替えに家に入る。

このくらい欠けてくると、露出時間(シャッタースピード)を1/2秒くらいにしないと明るく撮れなくなってきて、後から見たらブレブレの写真が多くなっていた。それも予想した上で、かなりの枚数を撮影した。

もう、あとちょっと。
ギャラリーも増えている。前回の皆既月食は時間帯も悪かったけれど、大人すら少なかったという記憶がある。やはり2012年の金環日食辺りから、天文現象に対しての注目度が変わったのかもしれない。

大体18時25分頃に皆既月食の状態に入ったと思われる。

これから約1時間の皆既状態が続く。

皆既状態だと露出時間が1秒くらいは必要なので、そこそこの望遠レンズを伸ばしきった状態の一眼レフを構えていると、腕がプルプルした。シャッターを切る瞬間には息を止める。
これから少し休憩。撮った写真をPCで確認して＿|￣|○il||li

20時35分。明るい部分が戻ってくる。

もうこの頃になると見ている人が周りにいないことに気付く。
満月が欠けていき皆既状態になっていくのが面白いのであって、明るさが戻っていくのはそれほど面白味はないのかもしれない。

大分戻ってきた。

この後、しばらく眺めて撮っていたのだけれど、今度は月が上がってしまったので撮影するのに腕が疲れてしまいブレブレの画像になっていた。
取りあえず、自分の眼では充分楽しんだので良かったかなと。
それと、21時近くになってお腹が空いたよ……


ブログ用に100枚近い写真の中から使えそうなのを選別して大きさを加工してから前回のブログを見たら、前回の方が月を大きく載せていたことに気付いて、また＿|￣|○ ｶﾞｯｸﾘ