神楽坂周辺の寺社

2019/06/11

寺社

都営大江戸線・牛込柳町駅で降りた。
地下鉄の駅というのは地上駅と違って地上には出入り口しかないので、初めての駅だと方向などがピンとこなくて暫し呆然としてしまう。
お参りに行こうと思っている寺社については前もって位置関係や訪れる順序などを調べてメモしてあったのだけれど、“あれ?どっちへ歩くんだ、ワカラン……”と思ってしまうと益々迷うもので、道路脇に設置してある地図を見ようと思ったら地図の横に寺の入口を発見した。
日蓮宗 蓮紹山 瑞光寺
洒落た門構えという感じがする。
地図で見た時には駅からもう少し離れているように感じたのだが、それはどうやらこちらのお寺の墓地なども含めた敷地が広くて入口の場所を私が間違えて把握していたからのようだ。
本堂をお参り。“蓮紹山(れんしょうざん)”て字面がきれいだなあ。
“妙福稲荷”というお社もすぐお隣にあるのでお参り。
すごく新しい印象だがググって見ると古いお社の写真も見られるので、敷地内で移動か建て直しをする必要に迫られたのかもしれない。
御首題を戴きに寺務所へ。
近年知ったことなのだが、日蓮宗や法華宗のお寺では“御朱印”ではなく“御首題”を戴く。
御朱印は写経をしてそれを納めた証として戴く納経印なのだが、日蓮宗の御首題は法華経を信仰する証として“南無妙法蓮華経”という“ひげ文字”で書かれたお題目とお寺の名前と朱印を戴くのだそうだ。
有名なイラスト入りの御首題。さすがにその場でイラストを描いて戴けるわけではないが、季節に合ったイラストが描かれているらしい。
遅まきながら初めて御首題帳を手にする(数色ある中から選べた)。御首題を戴くというのは日蓮宗を信仰しているという証なので、他の宗派の御朱印と一緒にするものではなく、日蓮宗のお寺で御朱印帳を出して御朱印を下さいとお願いすると断られることもあるのだそうだ。
実はこれまでに日蓮宗のお寺をお参りしたことも数あるのだけれど“断られた”ことはなかった。他宗派の朱印帳を差し出して“御朱印を”と頼まれても嫌な顔一つせずに丁寧に御首題を書いて下さった日蓮宗のお寺が本当にありがたく思うし、勉強不足に恥じ入る。
ちなみに御朱印帳で頼まれた時にひげ文字の御首題の代わりに“妙法”と書いて対応するお寺もあるのだそうで、実際に私も書いて戴いたことがある。

瑞光寺のほぼお隣のマンションにお寺の入口がある。
顕本法華宗 長遠山 常楽寺
マンションの一部が常楽寺のようで、本堂と思しき扉の前でお参りをする。
ここは伊藤一刀斎という江戸時代の剣豪ゆかりのお寺だそうだ。
とはいえ剣豪とか流派などには、とんと疎いのでやはり帰ってきてから調べた。
調べたけれど、“諸説あります”な伝説の人のようだ。
御首題をお願いする。
顕本法華宗というのは日蓮宗から分かれた宗派だそうだ。

大久保通りを少し歩いて、危うく通り過ぎかける。
日蓮宗 大乗山 経王寺
新宿山ノ手七福神めぐりの大黒天のお寺だ。
石段を上がった正面に本堂があるのだけれど、今日は丁度法話会で人が集まっていたので近寄り難かった。
こちらに大黒様がいらっしゃる。
御開帳の時だけ拝めるようだ。
ここでも御首題帳を戴いた。

御首題と大黒天の御朱印どちらも文字が素敵。

二駅ではあるのだけれど、先でも歩くので牛込柳町から飯田橋まで大江戸線で移動した。
そして、飯田橋駅から少し歩いたところに“筑土八幡神社”がある。
最近少しは歩いているせいか、こういう石段が以前よりは幾らかラクになった。(あくまでも“幾らか”)
それでも上りきった時には汗だくだったけど。
九段下に“筑土神社”があり昨年お参りに行っているのだが、昔はここで隣り合わせで建っていたらしい。
狛犬は本当に神社によって様々だなあ。

社務所で御朱印を戴く。
御朱印代は戴いていないのでお参りして下さいとのことだったので、御朱印代を賽銭箱に納めてきた。
6月らしく、あいにくの空模様だったけれど紫陽花がきれいな時期になってきた。

広い道なりに神楽坂まで歩いてきた。初めて来た街の中をキョロキョロしていたら目的地の前にいた。
天台宗 醫光山 安養寺
ご本尊は薬師如来だが大聖歓喜天も奉られているので神楽坂聖天とも呼ばれている。
こちらのお堂をお参りした後で、寺務所(御自宅)へ御朱印を戴きにお邪魔すると、品の良いご婦人が対応してくださる。
初めて訪れたことを伝えると歓喜天のお堂を開けてくださったので、中に入ってお参りさせて貰った。
それから御本尊のお堂へ案内されて、やはりお堂の中へ入れて下さるので眼の前で丈六の薬師如来坐像を拝ませて戴けた。大きく立派で眩しいお姿に圧倒される。
お寺や薬師如来の来歴などを話して下さった御婦人は先代住職の奥様で、滋賀・湖東三山からこちらに嫁いでこられたのだそうだ。
長く引き留めてと恐縮されていらしたが、とても興味深い話ばかりで楽しかったし、立派な冊子を見せて戴いて奥様の故郷の湖東三山のお寺をお参りしたくなった。
長居した上に、お手を煩わせて申し訳ないと思いつつ、図々しく御朱印を全てお願いしてしまった。


江戸三十三観音十六番札所でもある。

神楽坂通りを歩いて、次の目的地へ。
日蓮宗 鎮護山 善國寺
江戸時代から神楽坂の毘沙門さまと信仰を集めてきた毘沙門天像が有名とのこと。
とにかくこの門が華やかで眼を引く。そしてとにかく人の出入りが激しいし神楽坂通りにも人が多い。
新宿山ノ手七福神の毘沙門天。
お寺で狛犬?と思ったら、虎だった。

毘沙門天の使いが虎なのだそうだ。石で出来た虎の像は珍しいらしい。
虎縞まで表現してあって見甲斐がある。
御首題と毘沙門天の御朱印を戴いた。

時間的に遅くなってしまって駆け足になったので、ここはまたゆっくり来たいと思う。

飲食店が夜の営業の準備をしている神楽坂通りを東西線の神楽坂駅の方向へ歩く。
本日のラストは赤城神社。
もう拝殿で掃除をしたりしている時間だったが、それでも参拝の人は途絶えない。
歴史は古いものの数度に渡る焼失などを経て、今の姿があるらしい。
何というか現代美術感のある狛犬。

狛犬というのは獅子のイメージなのだが、こちらは本当に犬っぽい。
遅い時間に済みません、と思いつつも御朱印を戴く。
それから、悩んだ末に拝受したお守り。
鬼太郎のアニメ化とか映画化の時に水木先生がお参りされた縁で作られたのだそうだ。
“ちゃんちゃんこお守り”と“目玉のおやじお守り”
この神社にはカフェなんかもあるので、ここもまたゆっくりお参りに来たい。

神楽坂は結構面白そうな街なので、今度は店を見たりという方向性で訪れてみたいと思う。