溝口(川崎市)の寺社

2023/04/27

寺社

生まれて初めて神奈川県川崎市高津区溝口という土地へ来た。

行きはJR南武線武蔵溝ノ口駅を使う。武蔵小杉へ勤めに行っている家人が、千代田線でそのまま登戸へ行けるのでそこから南武線に乗り換えるとラクだと教えてくれたのだ。

北千住で東京メトロ千代田線小田急線直通向ヶ丘遊園行というのに乗り換えたら、いつの間にか多摩川を渡っていた。

車窓から見知らぬ風景を眺めるのは、とても楽しい。

JR武蔵溝ノ口駅と東急電鉄溝の口駅は、ほぼ同じ場所にあり、平日の昼間に駅の周りは店も人も車も多くて賑やかなところだ。

地図で見ると10分くらいは歩くのだろうかと思っていたのだが、実際にはそこまでかからずに目的地が見えてきた。

道の両側は住宅に囲まれた通りだけれど、ここから参道のようだ。

本日の目的地はこちら。

日蓮宗 興林山宗隆寺

日蓮宗に改宗したのが1496年(明応5年)とのことで、その前からここにあったのだそうだから、歴史は古い。

ここの寺の名前が、昨年、最年少三冠王になった村上宗隆選手(東京ヤクルトスワローズ)の名前と同じということで、村上選手のファンやWBCファンなどから聖地となっているのだそうだ。

最初は気付いていなかったのだけれど、お寺の所在地が高津区というのもポイントである(現在のスワローズ監督は高津臣吾)。

祖師堂という御堂がなかなかいい建物だと楽しみにしていたのだけれど工事中だった。
本堂の前には御朱印を戴ける寺務所への案内が。
ちなみに“さあ、行こうか!”は、東京ヤクルトスワローズの今年のチームスローガン。

はるばる茨城から訪れたのは、この御朱印“野球世界一記念の御朱印”を戴くためだ。春の連休最終日の5月7日までというので連休に入る前にと今日になった。

色味の具合もあり、肉眼でも写真に撮っても今ひとつ読めないのだけれど、右下の印に“奉讃 野球世界一”と入っている。

期間限定御朱印の拝受などには参加しないタイプなのだけれど、今回は気持ちが動いた。

もちろん、寺社参り好きとしては日蓮宗と伺って、しっかり御首題帳を持参した。

お手数をお掛けしました。

宗隆寺から程近い場所に溝口神社がある。

溝口の溝口神社なのだから、そりゃもう地元の鎮守だ。
住宅に囲まれているが、参道には木々が茂り鎮守の森という言葉が思い浮かぶ。

木々の緑に照らされる、ふっくら系の狛犬さん。

渋い印象の拝殿は、どっしりした感じを覚える。

装飾もイイ。
拝殿の裏には、推定樹齢500年以上という御神木のケヤキの木がそびえる。

葉の間から青空を眺めるのが好きだ。

今日は天候に恵まれた。 

子供用なのだろうか、背丈の低い顔出し。

交通安全祈願も多く執り行われているそうなのだが、この車のパネルがなかなかカッコいい。
御朱印は、朱印帳見開きサイズでイラスト入りの綺麗なものが通常版らしい。さすがに書き置きだ。

裏面の四隅に小さな両面テープが貼ってあって、御朱印帳に貼り付けやすくなっていた。

その心遣いがありがたい。


帰路はスマホで乗換案内を見たら、東急電鉄溝の口駅から久喜行きというのに乗ると北千住まで1本で行けるというので乗り込んだ。

東急田園都市線が東京メトロ半蔵門線を通り、その後東武スカイツリーライン(東武伊勢崎線)を通って、途中の北千住で、つくばエクスプレスに乗り換えた。

もう、ビックリだ。

私は旅行好きというわけではないし、実際に日本国内どころか生まれ育った東京都ですら行った事がない場所だらけなのだけれど、こうやって寺社巡りをすることで知らない土地を訪ね歩くことができて楽しいなあと改めて思う。