野次馬してきた

16時を回っても汗が噴き出す暑さだったが、家人と車で夕食の買い出しに行った。

いつも行くスーパーのあるショッピングセンターの側まで来ると、小ぶりな消防自動車が幹線道路から駐車場へ入るのが見えた。

オイオイ、これから行く所で火事は困るぞ。

まあ、この暑さだし救急車が足りなくて消防の車が駆り出されたのかもしれないし、と家人と話をしながら駐車場へ行くと、消防服を着た隊員がゾロゾロと下りていく。

ひとまず見える範囲に煙や炎、まして火事らしい臭いもしない。

見事に集まった緊急車両。

救急車もいるが、誰かが保護されている雰囲気もない。

引き上げる準備をしている車もあるから誤報とかイタズラとかそういうのだろうか。

規制線が貼られたのはコインランドリー。しかし火災という印象はない。

ここまで近付いて眺めたものの、さすがに隊員に『何があったんですか？！』と訊く勢いは持ち合わせていない。

結局何事だったのかは判らないのだけれど、例えばこの暑さで機械が過熱したり、漏電だとかで警報が鳴ったとかそんなことかもしれないねえ、などと想像を膨らませつつ野次馬夫婦はスーパーへ移動した。