空海と真言の名宝

2026/07/14

芸術鑑賞

猛暑の予報は出ていたのだけれど、子供たちの夏休みも近いし明日以降も蒸し暑いようなので、本日から上野の東京国立博物館で開催される展覧会を観ることにした。

“空海と真言の名宝”

弘法大師・空海の生誕1250年記念の特別展ということだ。空海さんも、1250歳のお祝いをされるようになるとは思わなかったろうなあ。

空海によって開かれた真言宗は、幾つもの分派によって形成されている。私がパッと思いつくのは豊山派と智山派くらいだが、そういう宗派のことらしい。

その多くの中でも主要な16派の総本山・大本山18寺院で構成されている“真言宗各派総大本山会(各山会)”と関係寺院のとても貴重なお宝を公開してくれるのが今回の展覧会だ。

メインビジュアルとして使われている弘法大師座像は、真言宗の総本山である和歌山県高野山 金剛峯寺の本坊の秘仏ということだが、特別に展示された。

自分と同じ“人”と言えないくらいの方だけれど、いわゆる仏像とは違う、人間を形作った像として神々しい美しさがあった。 

その他、曼荼羅や仏教絵画も多く展示されている。

(リーフレットより)


[国宝 金剛錫杖頭]唐時代・8世紀 香川・善通寺蔵

(購入したポストカード)

空海が中国から持ち帰った、まばゆい錫杖頭には決して大きくない中に5体の像がある。単眼鏡を忘れず持参して本当によかった。


[重要文化財 聖観音菩薩・梵天・帝釈天立像(二間観音)]鎌倉時代・13世紀 京都・教王護国寺(東寺)蔵

(リーフレットより) 

想像していたよりも小さく(20cmくらい)、その小さい中に精緻な技術が詰め込まれていて、自分だけでなく周りの人からも漏れ出す溜め息が聞こえてきた。

それこそ単眼鏡必須仏像。

 

今回、真言宗各派から多くの仏像が東京出張されてきていて、秘仏とされているものも拝むことができた。

秘仏でも普段から拝める仏でも、大きくても小さくても、凄いなあ美しいなあ来て良かったなあと、私などはそればかりだけれど。 

[重要文化財 千手観音菩薩立像]鎌倉時代・13世紀 和歌山・金剛三昧院蔵

 (購入したポストカード)

[重要文化財 厨子入五大明王像 湛海作]江戸時代・元禄14年 奈良・寳山寺蔵

(購入したポストカード)


そして最後のフロアでは、写真撮影OKの仏像がお迎えしてくれた。

[重要文化財 愛染明王坐像]平安時代・12世紀 山梨・放光寺蔵

上の方、天に向けて矢を射るかのような構えから“天弓愛染明王”と呼ばれているとのこと。

腕が華奢に見えて、全体的にたおやかな印象だった。


[国宝 五智如来坐像]平安時代・9世紀 京都・安祥寺蔵

五智如来とは大日如来が持つ5つの智慧を象徴する仏(如来)。

左から“阿弥陀如来” “宝生如来” “大日如来” “阿閦(あしゅく)如来” “不空成就如来”

曼荼羅を立体化した表現で、5体が揃う五智如来の現存最古の作例とのこと。

優しげでほんのり可愛らしい印象の仏像だった。

後ろ姿も美しかった。


時々お寺にお参りに行くし、京都や奈良にも行ったことがあるのだけれど、実際には秘仏など貴重な仏を拝めるのは特別な日だけだったりするので、今回の展覧会のような機会はありがたいなあとつくづく思う。