アール・デコの館(東京都庭園美術館)

2011/10/19

芸術鑑賞

目黒にある東京都庭園美術館が改修工事の為に今月一杯で一時閉館するので建物公開しているよ、と妹が教えてくれたので慌てて出掛けた。
平日でも昼間は混んでいるようなので、美術館には幾分空いてきそうな16時到着。
いつでも行けるように思ってしまっていると、なかなか行かないもので私はこの美術館は初めてだ。門を抜け木々に囲まれた道を歩いて行くと、建物が現れる。
ここは、1933年に朝香宮邸として建てられたもので、アール・デコ様式を多く取り入れた建物として有名だ。私も難しいことはよく解らないが、アール・デコは好きなので是非見に行きたいと思い続けて、今日まで来てしまったのだった。

玄関を入ると正面のガラスレリーフが眼に入る。それが本来の玄関扉なのだが使用はしておらず、綺麗なので結構立ち止まって写真を撮っている人が多い。
ところで、普段は写真撮影を禁じている美術館であるが、今回の建物の公開については他の人の迷惑にならないように、建物などを傷めないように…などの基本的な鑑賞マナーを守っての写真撮影OKなのだ。だからこそ、重たい一眼レフを担いで出掛けたのだった。
扉の前で記念写真を撮る人を避けてふと左側を見て驚く。
こ、こんな所に部屋が…。可愛らしい部屋だが立派に応接室なのだそうだ。

受付を通り、大広間へ。
この公開期間中には、ここでグランドピアノの演奏会も催されているらしい。

次の間にある“噴水塔(香水塔)”は、この建物のシンボルともいえる。美術館のロゴマークはこれが元になっているのだそうだ。

小客室の三羽のペンギンの置物はロイヤルコペンハーゲン製なのだそうだが、何故か“ペリカン”と題されているらしい。

何となく、ソロリと音を立てずに入りたくなった大客室。

ラジエーターカバーの模様が良くて、しゃがみ込んで見てしまった。

“大食堂”って文字だけ見るとデパートのとか社員食堂を思い浮かべてしまう自分は、実に庶民。

2階へ上がる階段も撮影ポイント。人の往来が結構激しい。
階段の踊り場から2階の広間にある照明を仰ぐと、思わず見惚れてしまって足下が疎かにならないだろうかとか。

そういえば、この建物は部屋や場所によってデザインがそれぞれ違い、それを眺めているだけでも飽きることがない。以下、天井照明ばかりを続けて。

姫宮の居間・寝室という場所にあったスタンドは、やはり優しい感じがする。

殿下の書斎と書庫については何というか、こんなことを言ってはおこがましいが羨ましい。こんな部屋に閉じこもってみたい。

妃殿下の部屋は、いかにも女性の部屋という感じがする。

ベランダも個性的なのだが、個人的には落ち着かない。ただ、芸術的な見方をすると計算された美しさを感じる。

この椅子は所々に置いてあるので、どうやら美術館員が座っているもののようなのだが、こういったものも背の部分に綺麗な模様が。

大分陽も暮れてきた。
夕焼けが窓から部屋の中をほんのり赤く染める。

これは展示物としてひょっこり飾ってあった。模様がよく見えるように、下に鏡が置いてある所が、美術館らしい。

さっき上がってきたのとは違うもう一つの階段を上がると、ウインターガーデンという温室として使われていた部屋があった。
ひとまず、公開されている部屋はここでおしまい。

それでも階段や灯りを楽しみつつ玄関へ。

来た時には人が多くてなかなか撮影できなかった玄関のガラスレリーフも、夜ならゆっくり堪能できる。
真ん中に立ち止まって見上げたり、足下のモザイクタイルも独り占め。
改修工事終了は3年後。

ゆっくりおやすみください。