昼に、地下鉄六本木駅で友人と待ち合わせた。東京で生まれ育ったくせに、私事で六本木に行くのは初めてだと思う。本日の目的地へ行く前に、地下で繋がっている“東京ミッドタウン”という所でお昼を食べようという話になっていた。
東京ミッドタウンも六本木ヒルズも名前しか知らない東京の新名所。驚くのは、こういう所に居住部分もあることだ。価格や家賃はともかく(賃貸なんてないんだろうな)、便利そうに見えて案外不便かもしれないと思ったり思わなかったり。
友人と合流して、ミッドタウンの中をウロウロと移動した。外の陽光を取り入れるガラスの天井があったり、竹林を思わせる柱なのかオブジェなのか不明なものが立っていたり、木材を使った部分があったり、壁を水が滝のように流れていたりと、所々に自然を感じさせる工夫がしてある。
そういう部分が、自然の少ない所ならではなのかと感じる。
友人とそんな話をしながら歩いていたら、ガラス天井の上を水が流れていた。
水流の向こうに見えるビルという光景は、なかなか新鮮だった。
お昼ご飯は“十五夜米八”という、おこわの専門店でセットメニューを頼んだ。セットメニューでは数種類のおこわの中から好きなものを選んで注文ができる。
鶏肉と野菜を黒酢炒めにしたものは、中華の酢豚のイメージ。おこわは、せっかく秋なので“栗おこわ”にした。というか、栗大好き!
ボリュームがあって、でも食材は健康に良さそうなものばかりで、大変美味しゅうございました。おこわが凄く美味しかった。
さて、ミッドタウンを満喫しに来たのではなかった。本日の目的地はミッドタウンから程近い“国立新美術館”。
勿論初めて訪れた。
ここで今、“アメリカン・ポップ・アート展”というのが開催されている。
さて、チケットも既にあることだし中へ入ろうと美術館の外観を見て思い出す。
ああ、そういえばここが出来上がった時に、建物のデザインとかが斬新だとかでニュースで見たなあ。それきり、ここで開催されて見たいと思う展覧会に巡り会えずに今まで訪れることがなかったのだった。
設計は黒川紀章とのこと、何か納得だ。
アメリカン・ポップ・アートというのは1960年代以降の、いわゆる美術品的な絵画や彫刻と違い、大量生産された食品や日用品、車であるとか映画女優や歌手、そしてアメリカの象徴である星条旗といった一般の人の身近なものをモチーフに、それをそのまま描いたりコラージュしたりするような手法で表現されたものが多いそうだ。(案内のリーフ等によると)
チラシの裏面より
・アンディ・ウォーホル
・ロイ・リキテンスタイン
・ジェイムズ・ローゼンクイスト
前衛絵画という感じのものもあって私如きには理解出来ない絵もあったり、ただ“アート”という一言で片付かないような手の込んだ動くオブジェがあったりと、ウォーホルやリキテンスタインのように結構見かけるアーティストの作品以外に初めて名前や作品を目にするアーティストもいて、それぞれの表現手法や方向性、感性を見ることが出来たのは面白かった。
今回の目玉になっていたのは展覧会のチラシの表や看板に使われていた、アンディ・ウォーホルの“200個のキャンベル・スープ缶”で、その現物はサイズも細かさも見る側を圧倒するものがあった。
展示会場を出た所に図録やグッズを販売しているコーナーがあったのだけれど、そこに“200個のリアルなキャンベル・スープ缶”と称して、本物のスープ缶を並べていた。
だがしかし!友人と口を揃えて言ったのは“これはリアルではない、だってウォーホルの絵と違ってトマト缶ばっかりだもん”
展示会場を後にして、なかなか面白いものを取りそろえたミュージアムショップを見て回ったりしてから、美術館の中のカフェでゆっくり友人と談笑した。
なかなかいつでも会えるという訳にはいかない友人なので、こういう機会についでに色々話をする。携帯のメールで時々話をしているけれど、やっぱり顔を見て直に話をできるのは一番嬉しいことだ。
美術展と談笑の時間と(美術展を見ながら関係のない話はしない)、どっちが“ついで”か判らないな。
あまり遅く帰宅できないという友人と美術館を後にしたのは、陽が落ちかけてきた頃。
入る時には灯りのついていなかったエントランス
思わず口を開けて見てしまう。
ほんのり暗くなってきた建物も、明るい時とは少し違って見える。
再びミッドタウンの中に入り、お互いちょっと家族に土産の食品なんぞ買ってから、名残惜しくて長々と立ち話をしてしまう。
「またね。」
そう、また会う時を楽しみに。
図録は高いし場所を取るので、今回も数枚のポストカードだけ。
“ジャスパー・ジョーンズ「旗 Ⅰ(1973年)」”
“アンディ・ウォーホル「月面探査ロボット・おもちゃシリーズより(1984年)」 「200個のキャンベル・スープ缶(1962年)」”
“ロイ・リキテンスタイン「バーン!(1964年)」 「化学による平和Ⅰ(1970年)」”
東京ミッドタウンも六本木ヒルズも名前しか知らない東京の新名所。驚くのは、こういう所に居住部分もあることだ。価格や家賃はともかく(賃貸なんてないんだろうな)、便利そうに見えて案外不便かもしれないと思ったり思わなかったり。
友人と合流して、ミッドタウンの中をウロウロと移動した。外の陽光を取り入れるガラスの天井があったり、竹林を思わせる柱なのかオブジェなのか不明なものが立っていたり、木材を使った部分があったり、壁を水が滝のように流れていたりと、所々に自然を感じさせる工夫がしてある。
そういう部分が、自然の少ない所ならではなのかと感じる。
友人とそんな話をしながら歩いていたら、ガラス天井の上を水が流れていた。
水流の向こうに見えるビルという光景は、なかなか新鮮だった。
お昼ご飯は“十五夜米八”という、おこわの専門店でセットメニューを頼んだ。セットメニューでは数種類のおこわの中から好きなものを選んで注文ができる。
鶏肉と野菜を黒酢炒めにしたものは、中華の酢豚のイメージ。おこわは、せっかく秋なので“栗おこわ”にした。というか、栗大好き!
ボリュームがあって、でも食材は健康に良さそうなものばかりで、大変美味しゅうございました。おこわが凄く美味しかった。
さて、ミッドタウンを満喫しに来たのではなかった。本日の目的地はミッドタウンから程近い“国立新美術館”。
勿論初めて訪れた。
ここで今、“アメリカン・ポップ・アート展”というのが開催されている。
さて、チケットも既にあることだし中へ入ろうと美術館の外観を見て思い出す。
ああ、そういえばここが出来上がった時に、建物のデザインとかが斬新だとかでニュースで見たなあ。それきり、ここで開催されて見たいと思う展覧会に巡り会えずに今まで訪れることがなかったのだった。
設計は黒川紀章とのこと、何か納得だ。
アメリカン・ポップ・アートというのは1960年代以降の、いわゆる美術品的な絵画や彫刻と違い、大量生産された食品や日用品、車であるとか映画女優や歌手、そしてアメリカの象徴である星条旗といった一般の人の身近なものをモチーフに、それをそのまま描いたりコラージュしたりするような手法で表現されたものが多いそうだ。(案内のリーフ等によると)
チラシの裏面より
・アンディ・ウォーホル
・ロイ・リキテンスタイン
・ジェイムズ・ローゼンクイスト
前衛絵画という感じのものもあって私如きには理解出来ない絵もあったり、ただ“アート”という一言で片付かないような手の込んだ動くオブジェがあったりと、ウォーホルやリキテンスタインのように結構見かけるアーティストの作品以外に初めて名前や作品を目にするアーティストもいて、それぞれの表現手法や方向性、感性を見ることが出来たのは面白かった。
今回の目玉になっていたのは展覧会のチラシの表や看板に使われていた、アンディ・ウォーホルの“200個のキャンベル・スープ缶”で、その現物はサイズも細かさも見る側を圧倒するものがあった。
展示会場を出た所に図録やグッズを販売しているコーナーがあったのだけれど、そこに“200個のリアルなキャンベル・スープ缶”と称して、本物のスープ缶を並べていた。
だがしかし!友人と口を揃えて言ったのは“これはリアルではない、だってウォーホルの絵と違ってトマト缶ばっかりだもん”
展示会場を後にして、なかなか面白いものを取りそろえたミュージアムショップを見て回ったりしてから、美術館の中のカフェでゆっくり友人と談笑した。
なかなかいつでも会えるという訳にはいかない友人なので、こういう機会についでに色々話をする。携帯のメールで時々話をしているけれど、やっぱり顔を見て直に話をできるのは一番嬉しいことだ。
美術展と談笑の時間と(美術展を見ながら関係のない話はしない)、どっちが“ついで”か判らないな。
あまり遅く帰宅できないという友人と美術館を後にしたのは、陽が落ちかけてきた頃。
入る時には灯りのついていなかったエントランス
思わず口を開けて見てしまう。
ほんのり暗くなってきた建物も、明るい時とは少し違って見える。
再びミッドタウンの中に入り、お互いちょっと家族に土産の食品なんぞ買ってから、名残惜しくて長々と立ち話をしてしまう。
「またね。」
そう、また会う時を楽しみに。
図録は高いし場所を取るので、今回も数枚のポストカードだけ。
“ジャスパー・ジョーンズ「旗 Ⅰ(1973年)」”
“アンディ・ウォーホル「月面探査ロボット・おもちゃシリーズより(1984年)」 「200個のキャンベル・スープ缶(1962年)」”
“ロイ・リキテンスタイン「バーン!(1964年)」 「化学による平和Ⅰ(1970年)」”
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