気持ちも問題

2013/11/12

うつ

夏辺りから時と場面に関わらず、急に顔や身体が熱く感じて滝のように汗が出るという“ホットフラッシュ”という症状が出るようになっていた。そうかと思えばやたら寒気がしたり、暑いと思っていたのに風呂に入ってみたりすると凄く気持ちがよくて、実は身体が冷え切っていることに気付かされたりということが多くなった。
私くらいの年齢になってくるとホットフラッシュというのはいわゆる更年期に至る諸症状の代表的な一つと言われているので、先週、普段通っている総合病院の婦人科で血液検査をしてきたのだ。
結果は一週間後以降ということだったので、丁度皮膚科と内科の予約を入れてあった今日に婦人科も合わせて貰った。勿論、幸か不幸かこの病院で血液検査慣れしているので、今日に合わせられるように先週行ったのだが。
結果は陰性。婦人科のハキハキした女性医師曰く“この数値じゃ全然更年期まで遠いから。女性ホルモンバリバリ(何だ、それ)だから、大丈夫。”じゃあ、ホットフラッシュとか何なんだ、と。
医師が言うには、鬱で治療中であるのなら其方を疑った方が良さそうだとのことだ。更年期と、身体の不調に出る鬱病の諸症状は似通っていることが多いらしい。
チェッ、先月精神科に行った時に大分調子がよくなったから、そろそろ薬の減量を試していこうかと言われていた所だったのになあ。
そんな経緯を、婦人科に続き偏頭痛で世話になっている内科で医師に話をすると
「僕が最初に診た頃と較べたら断然表情がよくなったから、そんなに心配することないと思うけどなあ。」
と、励ましなのか本当のところなのか、そんなことを笑顔で言ってくれる。
そんな風に言って貰えると、何だか大丈夫なように思えてくるから不思議なものだ。
内科の診察の時に、第一声が“台風続きの頃、頭痛大丈夫だった?”なのだが、一瞬何のことだろうと思ったら、偏頭痛など頭痛持ちの人は気圧の変化で(特に低気圧)症状が悪くなる人が多いのだそうだ。
言われてみれば思い当たるフシは充分あったのだが、恥ずかしながらその辺の情報を頭に入れてなかったので、まさか、頭が痛いような重いような近頃調子が悪いなあと思ったのが台風のせいだと思っていなかったのだ。(家に帰って家人にその話をしたら、今頃何言ってんだという表情で肯定された。患者として実に不勉強である。)
全ての病が気の持ちようでどうなるというわけではないのだが、どうせ治療するなら明るい気持ちで向かっていきたいと思うのだ(気が小さく心配性で神経質なところがあるので、なかなか思うように前向きになれないのが我ながら情けないのだが)。
とりあえず明日は精神科のクリニックへ行く日なので、婦人科の検査結果を報告せねばならんな。


〈追記〉
 翌日、精神科で担当医と婦人科の検査結果や普段の症状を話し合った所、飲んでいる抗うつ剤の副作用に異常発汗などの症例があり、副作用は普通は飲み始めてすぐに出るものだけれど人によっては後から来る場合もあるとの事。現在、以前よりも良くなった精神状態が安定している点や他の部分の好転を考慮して、試しに抗うつ剤の減量開始となった。
このまま少しずつ心身共にラクになって薬の減量を進められて、せめて“寛解”というところまで持っていけたらな。