国芳と国貞

2016/04/19

芸術鑑賞

北千住から電車一本で渋谷に行けるなんて便利だなあ……と思いながら渋谷へやってきた。
東急Bunkamuraミュージアムで開催中の“俺たちの国芳 わたしの国貞”という展覧会を観る為だ。
6月初めまで開催しているが、遅くなるほど混みそうな気もするし自分自身の行く気持ちが盛り上がっている内に行っておこうというわけで。

会場入口の看板は、なかなか素敵に出来ている。 

歌川国芳と歌川国貞は、江戸時代いわゆる幕末時期に活躍した浮世絵師だ。歌舞伎役者や美人画、世間での流行り物や行事などを描いた風刺画は、今の雑誌やネットのグラビア写真や話題の物事を取り上げたエンターテインメントニュースみたいなものなのだろうと思う。
(リーフレットに掲載の写真)

アメリカのボストン美術館に多数所蔵されている浮世絵の中から、国芳と国貞の作品をテーマに沿って展示している。ボストンでの保管状態がとても良いらしく、傷みや変色などは全くというほど見られないのは素人眼にもよく判った。
なかなか面白い配置で展示してあるのだけれど、この配置図にもあるように 
“物怪退治英雄譚”という漢字に“モンスターハンター&ヒーロー”や“今様江戸女子姿”に“エドガールズ・コレクション”などとルビを振るのは、共感できなかった(正直ダサいと思った)。書いた人はカッコイイと思っているのだろうな。
国貞の明るくて華やかさのある絵柄も見ていて楽しいけれど、個人的には国芳のドロッとした色遣いが好きだなあと思う。いずれにしても、どれも着物の柄が繊細で美しいのに眼を魅かれた(そこかよ)。

物販コーナーでグッズを購入して品物を入れてくれた袋が持ち歩く気にならない派手さだったので、別に手提げを持ってきていて良かった。
これを1時間半以上もブラ提げてくるのは、個人的にはちょっと辛い。

今回、下調べで是非欲しいと思っていたのが、国芳の根付けガチャ。
左の絵の上の方にある骸骨顔の下駄と着物の骸骨柄(猫が何匹も集まって骸骨になっている)、右の絵の右下にいる踊る猫又(猫の妖怪)の、全部で三種類ある。

取りあえず2回だけ回してみたら、猫骸骨と猫又が出てきてくれたので充分だ。
猫又可愛い。しかし、よく猫骸骨も立体化したなあ。


それから、通路で繋がっている東急本店へ移動して休憩。


和食(甘味)の“銀座 立田野”で展覧会コラボのパフェがあるというので注文する。

抹茶のわらび餅、白玉、抹茶アイス、餡子……クリームあんみつが好きな私には、大変なごちそうでありました。


絵を観に行ったのか、実はガチャが欲しかったのか、ホントはパフェが食べたかったのか、自分でもよく解らなくなってきたが、全部揃ってこその今日の渋谷行だったのだと。