刀という芸術品 其ノ二

2024/04/18

芸術鑑賞 植物

上野の東京国立博物館の本館で天下五剣といわれる刀の1つ“童子切”が展示されているので、友人と一緒に観に行ってきた。

そもそも“天下五剣”とは何ぞやという所がよく判っていない刀剣素人。

数ある日本刀の中で特に名刀といわれる5振りの刀の総称だそうだ。誰がいつからそんな風に呼ぶようになったかということは、はっきりとした解答はないらしい。

国宝 太刀 伯耆安綱(名物 童子切安綱)

平安時代に伯耆国(ほうきのくに・現在の鳥取県)の刀工・安綱の作といわれる。

刀剣の名前で“何とか切(きり)”という名前は結構あって、燭台だトンボだ猫だのを切ったという謂われを耳にしていたので『“童子切”って、ヤバいんじゃ……』などと思ったのだけれど、かの有名な丹波大江山の鬼“酒呑童子”の首を切ったという謂われだと聞いて、ホッとすると同時に、それは国宝だなと思ったりする。

綺麗だなとは思うのだけれど、色々並べて見較べてみないと良さとか違いはピンとこないのが正直なところ。

それから、江戸時代に作られた外装。

梨地糸巻太刀 国宝 伯耆安綱の拵

拵(こしらえ)というのも新しく目にした言葉で、刀の鞘だけではなくて握る部分の柄(つか)・握った時に手が滑らないようにする鍔(つば)などの外装全体の総称だそうだ。

刀を観た後で、仏像を観る。

愛染明王坐像 鎌倉時代
愛染明王坐像を収める厨子も展示されているのだが、閻魔天を中心にした曼荼羅が描かれていて、これが素晴らしかった。

不動明王立像 平安時代
不動明王は、やっぱりカッコいい。強そう。

他にも写真撮影禁止の素敵な仏像も展示されていて堪能してきた。

先週体調を崩していたので来週にしようか思っていたのだが、これらの仏像の一部が来週から連休明け辺りまで一時取り下げということが公式サイトに記載されていたので慌てて本日訪れたのだった。

 

上野公園の桜は、まだ八重桜が満開だった。

ピンク色と白、いや、白というか黄緑に見える不思議な八重桜。
花びらに黄緑色の筋が入っているようにも見える。
ソノサトキザクラ(園里黄桜) 

2001年に見つかった黄緑色の花を咲かせる八重桜で、2006年に新品種として認定された桜とのこと。


上野を後にし、ゆっくりできそうなファミレスの多い秋葉原へ移動して友人とゆっくり食べたり飲んだり喋りまくってきた。

ああ、楽しかったなぁ~
目も舌も満足だ。