刀を観に三島まで

2025/12/02

ゲーム 芸術鑑賞 寺社

家人よりも早く起きて、東海道新幹線こだまに乗って静岡県三島へ来た。

新幹線に乗ったら驚くほど近いぞ三島。
それにしても、まさか一人で東海道新幹線に乗って刀を観に出かける気になるとは思わなかった。

げに恐ろしきは人の業。

新幹線の改札口から駅舎出口までの通路にこれでもかとポスターが貼ってある。

いやあ、『来ちゃった』。

素敵な駅舎だ(富士山?)。

駅前のロータリーにバスやタクシーの発着が多い。

三島市もJR東海も総出で盛り上げてくれている。

観光案内所でスタンプラリーの台紙をいただいて、すぐ近くの商業施設にあるスタンプを押した。

スタンプスポットには火車切のミニキャラ(御伴散歩)のパネルが置いてある。

実は予定よりも早くに到着できたので、まずは今回の旅の無事祈願に行くことにした。

伊豆国一宮・三嶋大社は三島を訪れたら必ず寄りたい観光スポットでもあるようだ。

実際に大鳥居の前には鳥居前町が広がり賑わっている。  

狛犬の周りには枝垂れ桜の木が並んでいて、春はさぞかし美しいだろう。 

総門

 

神門

慶応3年(1867年)竣功ということだが、繊細な彫刻が健在。 

 

本殿

慶応2年(1866年)竣功。こちらも彫刻が美しい。

三嶋大社の創建は不明ということだが“三嶋”とは伊豆半島や伊豆諸島などを指し、噴火造島を畏れ信仰したところから始まったという。

伊豆諸島の尊称“御島(みしま)”に由来するという説があるそうだ。

三嶋大社を中心に発展していった土地が三島となった。

鹿園もあって、エサやり(?)もできる。

もちろん、朱印帳も持参した。 

宝物殿の物販コーナーがスタンプスポットになっていたのだけれど、こちらにも刀の展示があるということなので、見せていただいた。

刀剣乱舞にも名前の出て来る 大慶直胤(たいけいなおたね)が奉納した刀も観られた。

(リーフレットより)

文化財指定などはないものだったが、江戸時代に作刀されたという大太刀の展示があった。
大太刀を目にするのは初めてだったが、これはなかなか実戦に向かないサイズ感。

宝物館にあるスタンプスポットの大慶直胤。

 

路線バスに乗って三島駅へ戻る。今どきは静岡県の東海バスにもモバイルSuicaで乗れるんだなあ、便利になったなあ(伊豆箱根鉄道駿豆線ではSuicaは使えない)。

せっかく三島まできたので昼ご飯にうな重を食す。ギリギリ正午前に入ったので空いていたが、食べている内にどんどん混んできた。

柔らかくて美味しかった。 

伊豆箱根鉄道駿豆線に乗って2駅の三島田町駅で降りて、三島へ来た最大の目的である“佐野美術館”へ。

三島の実業家・佐野隆一氏(1889~1977)が収集した多くの美術品を展示するための私立美術館とのこと。

現在開催されている展覧会で、刀剣乱舞ONLINEとのコラボが行われている。

エントランスにはコラボとしての目玉である槍・蜻蛉切と脇指・火車切の等身大パネルのほか、今回製作された蜻蛉切のマンホールの展示がある。

場内のスタンプスポットにも蜻蛉切。

展示は、伊豆の代官だった坦庵さんと呼ばれる江川太郎左衛門英龍が自ら大慶直胤に弟子入りして鍛刀した刀や書状、駿河国で多くの書画を残した白隠慧鶴禅師の書画、能面や面をしまう箪笥など魅力的なものが沢山観られた。

それに合わせて、蜻蛉切や火車切、大慶直胤、源清麿、雲生、などの刀剣も多く展示されていた。

左・大笹穂槍 銘 藤原正真作(号 蜻蛉切) 右・脇指 銘 相模国住人広光
康安二年十月日(号 火車切)

戦国武将・本多忠勝が愛用した天下三名槍の1つという槍は、先に止まったトンボが真っ二つに切れたという逸話から蜻蛉切と呼ばれたという。

笹の葉に似た形状の大笹穂槍の穂先には、梵字と三鈷剣の彫刻があって滅茶苦茶カッコいい。

蜻蛉切が佐野美術館の所蔵品ではなくて、静岡県沼津の実業家・矢部利雄氏(1905~1996)が収集したもの(矢部コレクション)だと知った。

同じく矢部コレクションの渡辺崋山の絵が気に入ってポストカードを買った。

渡辺崋山“牡丹に猫”

ここで渡辺崋山の絵を観られるとは思っていなかった。 

常設展示室の仏像も良かったのだが、無惨絵で有名な月岡芳年の月をテーマにした美人画が素敵だった。

刀剣だけを目当てに訪れたつもりだったが、美術品鑑賞として、とてもとても有意義な時間を過ごしてきた。


佐野美術館を後にして、隣の駅の三島広小路駅に向かって歩く。

途中にあるホテルがスタンプスポットになっている。

結婚式もするような(ドレスが飾ってあった)大きく立派なホテルで、入ったはいいが雲生の待ち構えるスタンプ台へ辿り着くまでオタオタしてしまった。

帰宅後に調べたら、みしまプラザホテルは東海道三島宿の旅館から始まった明治22年創業の老舗だった。

歩き回ったので休憩したいな、確か甘味の店を調べてあったなと三島広小路でキョロキョロしていて小さな川と橋を見掛けて立ち止まると小さな神社があった。

境内には江戸時代に時刻を知らせていた時の鐘が保存されているが、元の鐘は戦争で供出されていて、現存する物は新たに作られたものとの説明があった。

横を流れる源兵衛川は水が澄んで美しく、この川にあった巨石の上に神社を建てたので三石神社と言われているとのこと。

三島の街を歩いていて気付いたのは、あちこちに水路があって、富士山からの伏流水だという澄んだ水が豊富に流れていることだ。

きれいに整備されて歩いたりしやすい街の中にこういう昔ながらの自然が残されているのはいいな。

そして、ひと休み。

“甘味処 伊豆河童”にてフルーツクリームあんみつ(抹茶蜜)

いや~、とっても美味しかった。幸せ。

源清麿がいる三島広小路駅で最後のスタンプを押して、伊豆箱根鉄道駿豆線に乗り三島駅へ。

三島駅で、家人に予告してきたうなぎパイを買って帰ろう。

コレ↑に乗ってきた。駿豆線でのんびり修善寺まで行くのもいいなあ。
コチラは元西武鉄道101系だそうだ。

伊豆箱根鉄道は西武グループなのだと帰宅して調べてから知った。

三島の日帰り旅は駆け足だったがとても楽しかった。歴史的なものの残る公園や史跡、寺社、街並み、観ておきたかったものがまだまだ沢山あったのでまた行きたいなあ。


スタンプラリーの台紙が想像以上に大きくて(A4判)、傷みが激しい。

スタンプラリーの記念品であるチケット風カードと、協賛店舗(伊豆河童)で戴いたカード。

JR東海が企画している“推し旅”の乗車記念で戴いた切符風カード 

推し旅か、今年は3度も推し旅をしてしまった。

とかしみじみしている今年も残り1ヶ月を切ってしまったのだ。