初神成 蛍丸

2026/09/28

酒

熊本県上益城郡山都町に通潤酒造という酒造がある。

熊本県は今年7月に最大震度7の地震(令和8年熊本地震)に見舞われたことが記憶に新しいが、丁度10年前の2016年4月にも最大震度7の地震が2日起きて甚大な被害を受けたことも勿論記憶にある(平成28年熊本地震)。

通潤酒造は2016年の熊本地震の際に酒蔵10棟が崩壊し貯蔵中の酒を廃棄するなど大きな被害があり、クラウドファンディングなどの利用を含めて立て直した歴史がある。

今年の地震では前回ほどの大きな被害はなかったそうだが、壁にヒビが入ったりといったことはあったらしい。

だが、物的な被害はなくても観光客のキャンセルや酒の需要減少は避けられず、再び危機が訪れていた。そのことをSNSで報告したことで、酒を飲んで応援しようという流れが盛り上がり、沢山の注文が入る。

そのいきさつを読んで私は“熊本県に通潤酒造という酒造があり、蛍丸という酒を造っている”ことを初めて知った。

熊本県山都町 通潤酒造 初神成(はつかもし) 蛍丸 純米吟醸

通常品が売り切れていたのだけれど、丁度新酒の予約受付中だったので季節限定の“蛍丸”とミニグラスを注文して、先日到着していた。

さて、この“蛍丸”というのは、鎌倉時代に来国俊という刀工によって作られたとされる刀(大太刀)のことだ。

例によって“刀剣乱舞”にも登場している。

南北朝時代の武将・阿蘇惟澄(あそこれずみ)が使っていた刀で、激戦で刃こぼれした刀に蛍が集まって欠けた刀を直した夢を見た翌朝目覚めると、刀が本当に修復されていた。
それをもって惟澄はこの刀を蛍丸と名付けたという逸話がある。

蛍丸は阿蘇神社大宮司家の家宝として伝えられたが、戦後にGHQに取り上げられてから所在不明なのだそうだ。

この細く長いラベルが実は蛍丸の刀身を模したもので、瓶の前側から見ると刀の銘などが見える。

呑み終えてからまた改めてジックリ見たい。

ミニグラスは全体の形も可愛らしい。蛍丸のロゴと反対側には刃こぼれのある刀身が描かれていて、酒を注いでロゴ側から見ると刀が大きく見えるのだそうだが、上手く撮影できなかった。

では、戴きます。

撮してみると判らない程度に薄ら黄色みを帯びた色がある。

香りは控えめだけれど幾らかフルーティ。味は甘みはなくキリッとしているが飲みやすい。ほんのり後から苦みが感じられた。

ヽ(゚∀゚)ノ ウマーイ