西林寺(茨城県守谷市)

2013/09/18

寺社

近隣の古い寺社というのも訪れておきたいものだと以前から思っていて、ちょっと心ひかれる寺院があったので、車で行ってみた。2軒ほどあったのだけれど、1軒は眼の前まで行ったのに駐車場へ入る道がよく判らず断念した。駅から遠くないので、今度列車で行ってみようと思う。

車同士のすれ違いが怖そうな細い道を入っていって、何とか着いたのは守谷市にある“天台宗 西林寺”。
調べた所によると正式な名称は“抑護山清浄院西林寺”というのだそうだ。
この入口の手前に地蔵堂がある。
この石地蔵様、かなり歳を重ねた感じがあるなあと思ったら、1697年(元禄10年)に造立とのことだ。

実際、本堂もかなり古さを感じる。
本堂全体を間近で撮り忘れたという失態。地元では有名な枝垂れ桜の向こう側のものしかないのだが、本堂に填められたガラスなどは表面に歪みを生じたような古いものも見て取れた。
902(延喜2)年の創建といわれているとのこと。
屋根などは修理したらしく新しい木が見られるが、装飾などは木肌が古そうだ。

鐘楼と思われる建物だが、鐘は下がっていなかった。

俳人・小林一茶が滞在したことがある寺院だそうで
一茶の残した句碑も立っている。
“行く年や 空の名残を 守谷まで”

その他にどういうものかは不明なのだが
“弐十三夾塔”

“観音経壱萬五千巻供(まで読めた)”

“宝篋印塔(ほうきょういんとう)”
など幾つかの石塔が立っていた。

残念ながら、御朱印などは承っていないとのことで戴くことはできなかったが、古くて渋いお寺を見せて戴いて満足して帰ってきた。