富士山

2016/05/02

寺社 旅行

午前9時前に宿を出た。
今日の一番の目的地は富士山五合目。登山をしなくても車で行けてしまう五合目は、普段から観光客で賑わっている。その上、世界遺産に登録されて海外からも客が来る。そしてカレンダーでは平日の今日も、一応はゴールデンウイーク中だ。自分達が休みで来られるということは、他にもそういう人達は沢山いる筈だろう。
あれ?

道路が空いていて、あっという間に“冨士スバルライン”の入口まで来てしまう。

途中からバスの後ろに付いてしまったから少々ゆっくりめだけど、前も後ろも車がいない。
頂上が徐々に近くなってくる景色をのんびり眺めながらのドライブは楽しい。耳がピーンとなって、標高の高さを直に感じる。
あれ?アッサリ五合目着いちゃった。
聞くところによると、上の駐車場が満車になると五合目手前の路上脇の臨時駐車場に駐めさせられて、五合目までテクテク歩くことになるとか何とか。
とんでもない、メインの駐車場が余裕。とてもありがたいけれど拍子抜け。
やっぱり平日ってことかぁ。

向こうにうっすら見える白いのは南アルプス。

空いているとは言っても、観光バスなどで大量に運んでくるので人は多い。 

標高は2305m。そりゃあ、頂上が近くに見えるわけだ。
五合目からの登山道入り口。7月の山開きまで入れないように柵が作ってあった。

さて、この奥に“小御嶽神社”があるのだが、
レストハウスと鳥居の関係が酷い。

山岳信仰の神社には天狗が奉られていることが多い。

こちらは日本武尊(ヤマトタケルノミコト)を奉った社。


朱印帳にもやっぱり天狗様

“天地の境”っていうのがカッコイイw


とにかく予想外に早く着いてしまったので、富士山頂をしみじみと眺めたりレストハウスを見て回ったりと五合目を堪能した。
そして、正午前だったが朝が早い上に歩き回ってお腹が空いたので昼ご飯にした。こんなことは珍しい。
家人のラーメンの海苔には富士山プリント。私のうどんはカマボコに富士山の絵が。 
何度でも言おう。こういう所で食べるメシは何故か旨い。

雲が時折掛かるようになってきた富士山に別れを告げて、車に乗り込んだ。


上りも愛車が平地では聴かない音を立てて走っていたが、下りはもっとハードだった。 
ギアを2速まで落としても、どんどんスピードが上がっていく。

スバルラインのゲートをくぐる、擦れ違うスバルの車。


家人が“樹海”へ行ってみたいと言う。

大阪人で、基本的にインドアな家人は富士山界隈へ来たことがないので(社会人になってから一度だけ研修会で連れてこられたが、ほとんど記憶にないそうだ)、樹海に足を踏み入れたことがない。
遊歩道になっている所から外れると呼ばれちゃうよ(誰に)。


何というか、空気が綺麗で非日常感の漂う景色だ。


駐車場に戻ったら、パトカーが来ていたが樹海的な事件性はない様子。
富士山ナンバーのパトカーにワクワク。


まだ時間に余裕があるということで、次なる目的地へ移動。
春の風景の中を気持ちよく走るのだが、大渋滞に巻き込まれた。

特に連休中は物凄く混む、という評判を聞いていたので訪れる予定にしていなかった“冨士芝桜まつり”の会場を通る道路を走り出してしまったのだった。
その証拠に、芝桜まつりの会場前を過ぎた途端に進行方向はガラガラに。そして対向車線がガッチリ渋滞している。
いよいよ車は静岡県へ。

「牛がいっぱいいるよ!」
朝霧高原という看板が現れて、そうか、平地を走っている感じがするけれど実際の標高は高いんだよねえとしみじみした。

到着したのは“白糸の滝”。駐車場付近を眺めると立派な滝がある風情は見受けられない。駐車場で貰った案内図を頼りに歩いて行くと
“音止の滝”という案内。水の音も聞こえる。
滝のある所には不動明王が多いのだけれど、ここには神社があった。
まあ、綺麗な水のある所には神社も多い。
おお、これはなかなか…
滝の真上というのもなかなか見られない。
それから少し歩いて
いや、ちょっと待って、近寄らないと見られないじゃないかと思ったら、滝を眺める為の台(学校の朝礼台を思わせる)が置いてあってその上から眺められた。

水量がスゲー。水も綺麗で、この高さから眺めても水底が見える。

音止めの滝から坂道を下りてくるとようやく白糸の滝らしき看板。 
何だか絵はがきのような景色が広がっていた。
ここからまたテクテクと下る。

おお~…と何だか自然と声が出てしまう。 
巨大さとかそういうのはないのだけれど、見える範囲の岩肌という岩肌から綺麗な水が落ちてくる。これらが全て富士山の伏流水だ。
とにかく透明度が高くて驚かされる。
マイナスイオンとかそういうのはよく解らないのだけれど(あまり信用していない)、こういう所で綺麗な空気と水に触れるのは身体にも心にも良いような気がする。

今日一日で広い意味での富士山を堪能してきた。
宿への帰りは渋滞のない別の道を走った。実は、旅行前に家人が芝桜まつりの渋滞を避ける為にコッチの道を調べていたのだけれど、樹海の所でナビ任せにして失敗したのだった。


家人の職場への土産に購入した菓子なのだが、カワイーとか言いながら裏を見たら 
“\バーン/”じゃねえよw


富士山五合目簡易郵便局からスタンプ欲しさに自分宛に出したハガキは、一週間後に届いた。