正直なところ、芸術品は自分が好きか嫌いかという基準でしか観ていないのだが、刀剣というものについてはどれも“大体同じ”に見えてしまう。
とはいえ近頃は“刀剣乱舞”という作品にハマった友人の影響で、何となく気になるようにはなった。
東京国立博物館の展示案内を眺めていたら、刀剣乱舞にも出ていて有名な“三日月宗近”という国宝の刀が3月まで展示されているということだったので、友人を誘って観に行くことにした。
本館の展示室へ行くと、入口にロープパーテーションがある。他の展示物は並ばなくても良いのだけれど、三日月宗近の展示コーナーだけは並んで観るらしい。
まあ、刀剣乱舞という作品でにわかに注目を浴びた部分はあるのだけれど、“刀剣趣味”というのは昔からあるものなのは知っている。
国宝 太刀 三条宗近(名物 三日月宗近)
平安時代に三条宗近が打った刀で、日本刀としては最古の1つとされているのだそうだ。
三日月というのは、刀身に三日月形の刃文(焼き入れの際に出来る模様)が多くあるからとのこと。
肉眼では判ったけれど、写真に撮ったらワカランね。
他にも幾つか刀が展示されていて、よく眺めて見ると刀も太さや長さなど結構違いがあって面白いものだなとは思った。
そして、三日月宗近は細くて均整が取れている感じで本当に綺麗だった。
それから、江戸時代に作られたという鞘。
梨地菊桐文蒔絵糸巻太刀鞘 国宝 太刀 三条宗近(名物 三日月宗近)の鞘蒔絵の桐と菊が美しい。
三日月宗近は天下五剣といわれる刀の内の1つなのだそうだが、同じく国宝の“童子切安綱”という刀も東京国立博物館に収蔵されているらしいので、展示がある時には観てみたいなと思う。
せっかく足を運んだので、仏像も拝んできた。
千手観音菩薩坐像 南北朝時代・14世紀
光背が繊細で美しかった。
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