犬派?猫派?

2024/06/21

芸術鑑賞

JR恵比寿駅東口の改札前で妹と合流した。

恵比寿という駅はもしかしたら初めて来たかもしれない。ガンダムのスタンプラリーで降りたことはあるが、あれは“来たことがある”には入らないだろう。

それよりも、妹と一緒に出かけるということがとても久し振りで嬉しい。

駅ビルで少し早い昼食を摂り、駅を出て土砂降りの駒沢通りを歩き出す。途中で歩道橋を上って降りたり、ずーっと上り坂だったりして、公式では10分と書いてあったがもうちょっとあるよ。

初めて訪れた“山種美術館”。当時の山種証券創業者が個人で集めたコレクションを展示した日本画専門の美術館だ。

晴れていたら外観とか写真を撮ってみただろうけれど、とてもそんなことをする気にならないほどの雨である。 

今日はこれを観にきた(戴いてきたリーフレット)。 

“犬派?猫派?”展

江戸時代の俵屋宗達や伊藤若冲をはじめ、パリで活躍した藤田嗣治、現在活躍中の山口晃といった日本人画家達の犬や猫を描いた作品を集めた展覧会だ。

妹が、こんなのあるよと教えてくれて開催を知ったのだが、こりゃ観なくてはと予定を摺り合わせた。

日本画らしい写実的なものから、今でいえばキャラクターや漫画風に描かれたものまで、余すことなく楽しめる。

もちろん、会場内は一切撮影禁止なのだが、展示の最後に2枚だけ写真撮影OKのものがある。

長沢芦雪《菊花子犬図》個人蔵


竹内栖鳳《班猫》山種美術館蔵


どちらも、身体の温かさまで伝わってきそうだ。

タマラン!

図録がA5判とコンパクト。

掲載されている作品は、大判のものと違って迫力には欠けるかもしれないが、いつでも手元に置いておけるサイズ感。

どれを買おうか目移りして全部欲しいと思わせられるグッズ類だったが、クリアファイルやポストカードに落ち着かせる。

小林古径《猫》

 

山口晃《捕鶴圖》

 

帰りは美術館近くのバス停から恵比寿駅までバスに乗って戻ってきた。

恵比寿やら広尾やら高級な土地柄なのだろうけれど、駅から離れるとバスなので大変そうだなとは思った。まあ、晴れていれば15分くらいは徒歩でもどうということもないだろうが。

恵比寿駅に着いてお茶でもと思ったら外は大雨で駅ナカが混んでいて、私達も雨の中を駅の外へ出て探す気になれず早々に帰路に就いたのだった。


山種美術館の所蔵作品は私でも知っている名画が多いようで、また別の機会に観てみたいものだとは思う。